21世紀の社会の安全と警察活動 http://www.law.tohoku.ac.jp/~fujita/keisatsu-20010615.html
"警察組織の大きな特徴の一つは、軍隊と並び、強力な実働部隊を持った公権力組織であるということである。この公権力は、まさに「社会の安全」を守るために、それを脅かす者に対して向けられるべきものであるが、何が「社会の安全を脅かす者であるか」の判断は、しばしば微妙な問題を含む。とりわけ、歴史の経験からして、時の政権が、自らを脅かすものをすなわち「社会の安全を脅かすもの」とし、警察力を使ってこれを弾圧したいという誘惑に駆られやすいということは、否定できない事実である。"